EEFUL | AI活用共有会 | 2026.09.14
AI活用共有会 第1回
介護事業を中心に展開するEEFULグループでは、毎週の全社会議の中で、月に1回「AI活用共有会」の時間を取っています。代表の提案で始まった企画で、目指すのは「全員が全員の使い方に『そういう使い方もあるんだ』と思える状態」。第1回となった2026年9月14日は、13人がそれぞれのやり方を持ち寄りました。社外の方にも参考になりそうなので、記事として公開します。
AIが動いているところ
人が触るところ(ログイン、最後の確認、送信)
※ 登場する人は個人名を出さず、役割で表記しています。図中の数値や文言のうち「例」とあるものは説明用の仮の値です。
この日のエピソード(発表順)
代表 契約書20本、送信だけ人が押す
経費精算 Amazonの領収書、ログインだけして放置
採用(日程) 2つのカレンダーを行き来しない
営業 コールリストに「理由」を添える
採用責任者 求人原稿は「依頼するだけ」に
M&A 仲介サイトを1日2回、勝手に見に行く
CS担当 利用が落ちた月に、こちらから電話する
スポット採用 毎朝9時、二重予約を消す
学生 文系科目にも「アウトプット」を
開発リード 6台のClaudeが15分おきに目を覚ます
動画担当 40分の動画、依頼から書き出しまで40分
PMI担当 投影資料を撮って、スライドに戻す
PMI担当 人に聞くことほど、AIに聞く
PMI担当 アンケートは Gemini → GAS で1分
1年分の録音から、ひとりの発言を拾う
代表 「了解」が丁寧な返信になる
評価 記事を書いたAIからの評価と提案
代表
Claude in Chrome Word クラウドサイン
契約書20本を順番どおりに。送信ボタンだけ、人が押す
従来 1日 → 5分
Claude
契約書を下書き
×20
Word アプリ
Claudeが操作して
PDFに書き出し
※直接PDF化は文字化けする
クラウドサイン 下書き
Claude in Chrome が投入
順番厳守(タイムスタンプが残る)
送信
ここだけ人が押す
前後関係のある契約 20本
従来 1日 → 5分
Claude → Word → クラウドサイン下書き。人は「送信」だけ。 もう一度
先週、クラウドサインで20本ほどの契約を送る必要がありました。厄介なのは順番です。クラウドサインにはタイムスタンプが残るので、後に結ぶべき契約が先に締結されている、といったことが起きてはいけません。
そこでClaude in Chrome(ブラウザを操作するAIエージェント)に電子契約サービスのクラウドサインを操作させ、送信はさせずに20本すべてを下書きに入れました。ひとつ工夫があります。Claudeに文書をそのままPDF化させると文字化けして中国語風になりがちなので、先にWordアプリを操作させ、Word上からPDFを書き出させてからクラウドサインに投入しています。
人がやったのは、最後に送信ボタンを押す前のチェックだけ。PCそのものをエージェントに触らせること自体は前からできましたが、4カ月前ならここまでのクオリティでは仕上がらなかったはずです。「APIのないプロダクトでも、ブラウザ操作なら簡単に手が届く」というのが今回の学びです。
備品発注・経費精算の担当
Claude in Chrome UPSIDER Amazon
Amazonの領収書、ログインだけして放置する
Amazon 注文履歴
ログインだけ、人がやる
9/02 ニトリル手袋 ×20箱 領収書
9/03 消毒用アルコール 領収書
9/05 レクリエーション用品 領収書
9/08 コピー用紙 ×5 領収書
9/10 体操用ボール ×12 領収書
UPSIDER 経費登録
ニトリル手袋
消毒用アルコール
レクリエーション用品
コピー用紙
体操用ボール
登録済 ✓
登録済 ✓
登録済 ✓
登録済 ✓
登録済 ✓
DL →
登録
注文履歴の「領収書」を1件ずつ開いて、UPSIDERに登録する。 もう一度
施設向けの備品をAmazonなどで大量に買うため、領収書がたまる一方でした。Amazonは購入ごとに注文を開いて領収書をダウンロードする必要があり、法人カードUPSIDERへの経費登録が後回しになっていたそうです。
やったことはシンプルで、購入サイトにログインだけしておき、あとはClaude in Chromeに任せる。領収書を順にダウンロードし、UPSIDERへ登録するところまで全部やってもらいました。
だいぶ何もしないで終わったので、楽でした。備品発注・経費精算の担当
代表いわく「ログインだけしておくと結構便利」。Claude in Chromeの事例が2連続でした。
採用の日程調整担当
Codex Googleカレンダー コネクタ スキル
2つのカレンダーを行き来しない
採用アカウント
自分のアカウント
Codex
カレンダーコネクタ
+ 差し込みの規則性を
教えたスキル
面接官の明日
10:00
11:00
13:00
14:00
15:00
16:00
面接 14:00–15:00 招待を作成
最後の手直しだけ人
2つのアカウントをCodexが読み、空きを見つけて招待を作る。 もう一度
採用業務は日程調整が非常に多く、しかも採用用アカウントと自分のアカウントを切り替えながらGoogleカレンダーを見る必要がありました。これがかなり煩雑だったそうです。
Codex(OpenAIのAIエージェント)にGoogleカレンダーのコネクタをつなぎ、「明日の面接官の予定」と聞くと一覧がバッと出ます。さらに「どこに面接を差し込めるか」の規則性を読み込ませたスキルを作ったところ、面接の招待まで自動で作ってくれるようになりました。
最後に自分で手直ししてチェックはしますが、カレンダーを開かずに予定が分かるようになったのが大きいとのことです。
営業(コールリスト担当)
Claude HubSpot 法人HP
コールリストに「理由」を添える
HubSpot から出したリスト
社会福祉法人 A会
医療法人 B会
株式会社 C介護
NPO法人 D
社会福祉法人 E福祉会
株式会社 F
シニアカレッジとの親和性
根拠(HPから)
HP HP HP HP HP HP
デイサービス併設
—
体操教室を運営
—
通いの場を受託
検討中
理由つきのリストを、外部コールチームへ共有 →
先週から架電開始
HubSpotのリスト × 法人HP → 親和性と根拠つきのリスト。法人名は例。 もう一度
外部のコールチームに渡すコールリストは、これまでHubSpotから引っ張って一覧にするだけでした。ただ、アポの角度や質を考えると、EEFULが介護施設向けに提供しているサービス「シニアカレッジ」との親和性が重要になってきます。
そこでリストをClaudeに読み込ませ、各法人のホームページと突き合わせて親和性の高い法人をピックアップ。「この法人はここがこういうポイントで親和性が高い」という一文も添えたリストにして、外部チームに共有できるようにしました。
先週始めたばかりで結果はこれからですが、外部チーム側の解像度を上げながらコールできる形になっています。
採用責任者(求人・採用ページ)
Claude Code スキル Google Drive 採用ページ
求人原稿は「依頼するだけ」になった
求人の依頼
事業所:○○デイサービス 職種:介護職員 条件:日勤・週3日〜
人は依頼だけ
Claude Code 求人原稿スキル
ジョブメドレー用 原稿 媒体ごとに文体・構成を変えて
ウェルミージョブ用 原稿 媒体別のスキルを用意
Google Drive に保存 タイトルでどこの求人か一目で分かる
自社採用ページの下書き 事業所・職種で絞れる新ページ+管理画面
掲載担当が確認 → 公開
「僕はもう依頼するだけ、みたいな感じ」
1つの依頼が、媒体別の原稿・Drive・採用ページの下書きに分かれる。 もう一度
求人の依頼が来たら、その情報をClaude Code(Anthropicのコーディングエージェント)に投げる。スキルがそのまま求人原稿を作り、指定したGoogleドライブのフォルダに、どこの求人か一目で分かるタイトルで保存してくれます。あとは掲載担当に「作ったので確認して掲載してください」と渡すだけ。
ジョブメドレーやウェルミージョブなど求人媒体ごとにスキルを組んであるので、原稿の種類も分けて作れます。「僕はもう依頼するだけ、みたいな感じになっていました」。
それが第1段階。第2段階として、もともとHubSpot上で分かりにくかった求人ページを、事業所や職種で選びやすい形に全部作り直し、裏側に自分で修正できる管理画面も作りました。今はスキルごとドライブに格納しつつ、ホームページの下書きまで入れてもらい、あとは公開するだけになっています。
M&A案件の管理担当
Claude Code 自作の管理ツール
仲介サイトを1日2回、勝手に見に行く
朝
夜
1日2回、自動で巡回
仲介会社の案件サイト
案件 #104 通所介護・東京
案件 #105 訪問介護・神奈川
案件 #102 有料老人ホーム
案件 #106 通所介護・大阪
案件 #099 居宅介護支援
NEW
NEW
管理ツール(Claude Codeで自作)
案件 #098 問い合わせ済 ✓
案件 #095 問い合わせ済 ✓
案件 #091 未
案件 #105 訪問介護・神奈川 NEW・未
案件 #106 通所介護・大阪 NEW・未
→ 次は「問い合わせまで自動化」も(代表)
1日2回の巡回で、新着を管理ツールへ。問い合わせ状況も一目で。案件名は例。 もう一度
以前Claude Codeで作った案件管理ツールに、機能をひとつ足しました。M&A仲介会社が案件を掲載しているサイトを1日2回自動で見に行き、新しい案件があれば管理ツールに載せる、というものです。
新しい案件がすぐ分かるようになったのに加えて、「この案件はもう問い合わせたか」を忘れたり分からなくなったりすることが減り、効率的に管理できるようになりました。
代表からは「案件情報が各社のページにあるなら、問い合わせまで自動でさせるのも日1・週1で回せるはず」というコメント。次の一手が見えています。
シニアカレッジのCS担当
Claude Code シニアカレッジ 利用データ
利用時間が落ちた月に、こちらから電話する
施設ごとの利用時間(例)
7月
8月
50h 25h 0h
施設A 施設B 施設C 施設D 施設E 施設F
Claude Code に指示 前月比 −50%以上 かつ −10h以上
▼70%
▼67%
▼61%
「何か困りごとありますか?」
「8月は行事が多くて…」
「iPadを本部に送ってて…」
更新の3カ月前ではなく、落ちた月に こちらから電話する「攻めのCS」
月次の利用時間から急落を抽出し、落ちた月に電話する。数値は例。 もう一度
CSをどう組み立てるか、担当2人で悩んでいたそうです。転機は、シニアカレッジを導入している施設ごとの利用時間・利用回数を月次でエクスポートできるようになったこと。
4月から8月分のデータをClaude Codeに投げ込み、「前月比で50%以上減っていて、かつ10時間以上減っている施設を洗い出して」と指示すると、一覧が出てきます。それを見ながら「ここはまずいですね」という施設に、2人で電話をかける。
「何か困りごとはありますか?」と聞くと、「8月は行事が多くて」「iPadを本部に送って整えてもらっている」といった事情が聞けます。これまでは更新の3カ月前に電話するのが精一杯で、使われなくなってから連絡しても遅い、ということが起きがちでした。利用が落ちたタイミングでこちらから動く「攻めのCS」に切り替わっています。
会議では「エクスポート自体は人がポチポチしている」ことが話題に。開発リードからはシニアカレッジにMCP(AIエージェントが外部ツールとつながるための規格)やAPIを用意する案が出ましたが、本番のDBに直接つなぐのは要注意、という整理になりました。
PCでできる業務は、すべてAIでできる。エクスポートを自分でやる必要は、もうない。代表
介護職のスポット採用担当
Codex タスクスケジュール タイミー カイテク Googleカレンダー
毎朝9時、タイミーとカイテクの二重予約を消す
毎朝 9:00 に実行
Codex のタスクスケジュールで、決まったワークフローを走らせる
タイミー
9/15 早番 7–16時 9/15 遅番 12–21時 9/16 早番 7–16時
予約が入った
カイテク
9/15 早番 7–16時 9/15 遅番 12–21時 9/16 早番 7–16時
重複を削除
Google カレンダー
9/15 遅番 スポット 12:00–21:00
ワーカーのチェックも、同じタイミングで
ワーカーA ★2.1 ・ 直前キャンセル 40%
お断り
ワーカーB ★4.8 ・ 直前キャンセル 2%
OK
予約が入ったら片方を消し、カレンダーへ。ワーカーの見極めも同時に。APIはなく、ブラウザをそのまま操作。 もう一度
介護職のスポット募集を、スポットワークサービスのタイミーとカイテクの2つに同じ時間帯で出しています。どちらかで予約が入ったら、もう一方の求人を消さないと二重で入ってしまう。人力ではこれが負担でした。
Codexのタスクスケジュール機能で、毎朝9時に決まったワークフローを実行します。予約が入っているか確認し、入っていればもう一方の求人を消し、その予定をGoogleカレンダーに追加する、という流れです。
同時に、直前キャンセルが極端に多いなど受け入れが難しいワーカーについては、その段階で確認してお断りの手続きまで済ませるようにも組んでいます。両方に同じ枠を出せるので予約が入りやすくなり、人力では難しかった見極めも回るようになりました。どちらのサービスもAPIはなく、ブラウザをそのまま操作させています。
大学生メンバー
NotebookLM
文系科目にも「アウトプット」の練習を
講義スライド(暗記するだけだった)
NotebookLM 「問題を作って」
Q1 社会保障の 3つの機能を 述べよ
A1 所得再分配 生活安定 経済安定 解いた ✓
Q2 介護保険の 保険者は どこか
A2 市町村と 特別区 解いた ✓
Q3 2000年の 制度改正の 背景は
A3 高齢化と 家族介護の 限界 解いた ✓
文系科目でも、アウトプットの場を自分で作れる
講義資料から問題を作らせて、解く。設問は例。 もう一度
大学の話です。理系科目なら問題を解くというアウトプットがありますが、文系の授業はスライドを暗記してテストを受けるだけで、アウトプットの機会がありません。
そこでNotebookLM(Googleの資料読み込み型AI)に授業資料を読み込ませて問題を作ってもらう。テスト勉強はもちろん、何かを勉強したいときに「アウトプットの場」を自分で作れるのが便利だと感じているそうです。
開発リード
Claude Code Claude in Chrome GitHub Projects 開発サーバー
6台のClaudeが、15分おきに目を覚ます
0:00 12:00 24:00
Inbox 開発中 レビュー マージ / Done
QAボットが巡回して起票 拾って実装 コードをレビュー マージして完了
予約一覧の絞り込み
請求書PDFの文字化け
利用時間の月次出力
BUG 予約画面の表示崩れ
3:12 push(開発リード)
6台の Claude エージェント(クラウドの開発サーバー上)
15分ごとのハートビートで「動いてる?」と起こす
それぞれに役割:QA / 実装 / レビュー / マージ
カンバンを6台のエージェントが回し、ハートビートで起こし続ける。カード名は例。 もう一度
「開発を24時間体制でAIに任せられるようになった」という話。きっかけは、開発チームで導入したGitHub Projects(タスク管理機能)のカンバンです。フェーズごとに分かれたタスクリストも、当然Claudeが作ってくれます。
社内にはクラウド上に24時間動く開発専用サーバーがあり、そこで6台のClaudeエージェントが動いています。15分ごとに「今動いていますか」というハートビート(定期信号)を送り、動いていなければ動き始める。それぞれに役割があり、Claude in Chromeで製品を自動チェックしてバグがあればInboxに起票する係、Inboxから自分でできるタスクを拾って実装しレビューに回す係、レビューする係、マージする係、という具合に一周が勝手に回り続けます。
深夜に僕のアカウントからpushが飛んでいたら、それです。開発リード
Inboxはなかなか減らないそうですが、「将来の開発はこうなるんだろうな」が見える体験だったと言います。皆さんにも使えるTipsとして、Claude Codeに「15分ごとに通知して」と頼めば、テスト中に様子を知りたいときなどに便利とのこと。
インタビュー動画の撮影・編集担当
ChatGPT
40分のインタビュー動画、依頼から書き出しまで40分
大阪で撮った40分のインタビュー
カット+話題の見出し
✂
01 撮影の背景
02 利用者の声
03 スタッフの一日
04 これから
0:00 34:00 40:00
依頼 → 書き出し 40分
SNS向けなら◎。シニアカレッジ掲載はもう一歩、人の目で判断。
無音をカットし、話題ごとの見出しを入れる。仕上げの判断は人。見出しは例。 もう一度
社内の雑談チャンネルで共有された「ChatGPTで動画編集が爆速で終わる」というX投稿を見て、土日に試してみたそうです。素材は大阪で撮影した約40分のインタビュー動画。カット編集と、話題ごとの見出しづけをお願いしました。
依頼から書き出しまで40分。普通に編集すれば見出しづけだけで40分以上かかることを考えると、速さは驚きです。一方で、シニアカレッジに載せる品質としてはもう一歩。SNS用の動画などであれば、ChatGPTに任せられそうだと感じたとのことです。
PMI担当
Gemini Claude
セミナーの投影資料を撮って、スライドに戻す
撮る(人)
Gemini / Claude
写真をスライドに
地域包括ケアの現状
2020 2022 2024 2026
ハートフルへ 共有
仮修正は人
デザインの再現性は Gemini のほうが高い(PMI担当)
斜めに写った投影資料が、まっすぐなスライドに起き上がる。グラフは例。 もう一度
セミナーや書籍で気になったグラフや投影資料を写真に撮り、GeminiかClaudeにスライドとして起こしてもらう。自分で仮修正をして、グループ会社のハートフルに共有する、という使い方です。
会議では「どちらが良いか」で盛り上がりました。デザインの再現性はGeminiのほうが高く、Claudeは「一言一句変えるな」と言っても変えてくる、という感想。代表によれば、そのあたりはChatGPTの新しいモデルで改善されている部分とのことです。加えて、元データに自分の考えを書き足せるという点では、NotebookLMも候補になりそうです。
PMI担当
Claude / Gemini マネジメント
人に聞くことほど、AIに聞く
時系列のメモ(人の問題)
4/12 遅刻が続く 5/03 利用者からの指摘 5/20 面談 → 改善せず 6/08 同僚との衝突 7/01 モチベーション低下
感情
→ 0
AI
俯瞰・バイアスなし
対処の案
1. 事実ベースで面談し、期待値を文書化
2. 役割・シフトの見直しを提案
3. 2週間後に再確認の場を設定
自分のやり方に間違いがないか、照らし合わせる
時系列のメモをAIに読ませ、感情を抜いた対処案をもらう。メモと案は例。 もう一度
2つ目は意外な用途、マネジメントです。人に関する問題を時系列でデータ化して読み込ませ、「対処法としてどうか」を聞く。自分のやろうとしていることに間違いがないか、参考になることが多いそうです。
「人のことはAIにはまだ難しい」と思っていたのが、最近は本当に的確な返答が返ってくる。感情がないぶん俯瞰した客観的な意見が返ってきやすく、バイアスを排した回答という意味で、「AIで調べる」の範囲を固定化しないほうがいい、と感じているとのこと。
意外と、人に聞くことほど、あえてAIに聞いてみたほうがいい。PMI担当
PMI担当
Gemini Google Apps Script Googleフォーム
アンケートは、Gemini → GAS で1分
① Gemini に質問を出してもらう
Q1 セミナーの満足度
Q2 参考になった内容
Q3 今後聞きたいテーマ
Q4 所属・役職
Q5 自由記述
② GAS のコードを生成 → 貼る
const f = FormApp.create(t);
f.addScaleItem()
.setTitle('満足度');
f.addParagraphTextItem()
.setTitle('参考になった内容');
// ...
Apps Script にコピーして実行
③ Google フォーム 完成
セミナーの満足度
参考になった内容
今後聞きたいテーマ
送信
アンケート完成まで 1分以内
グループ会社ではよく使う手順
質問リスト → コード → フォーム。貼り付けるだけ。設問は例。 もう一度
社内やセミナーのアンケートを作る機会が多いPMI担当。「最新のAIではないけれど」と前置きしつつ紹介してくれたのがこの手順です。
まずGeminiにアンケートの質問事項をリストアップしてもらう。次に「これでアンケートを作るGASを書いて」と頼むとコードが出てくるので、Google Apps Scriptに貼り付ける。これで1分もしないうちにアンケートフォームが完成します。グループ会社のハートフルではよく使っている方法だそうです。
「Claude in Chromeより速い?」という代表の問いには、「質問2つ程度なら1分なので、ブラウザ操作を使うまでもないレベル」。
Notta MCP Claude
1年分の録音から、ひとりの発言を全部拾う
「この1年、あの人はいつ何を言った?」
全社の録音 数千件(1年分)を横断検索
発言リスト(時刻つき)
04/08 10:12 「通いの場の受託は…」
05/21 15:40 「仙北エリアなら…」
07/02 09:05 「千葉大の先生に…」
08/19 13:30 「体操プログラムは…」
この記事自体も、この流れで作っています
Notta MCP
記事にする
図・イラストを生成
公開の直前だけ人が見る
数千件の録音を横断して、ひとりの発言を時刻つきで並べる。リストの文言は例。 もう一度
「この内容を社外に発信するなら、どうやる?」という代表の問いから始まった話です。採用責任者の答えは「録音してClaude Codeに読ませてサマリーを作り、必要なら画像はCodexで作らせて、noteの記事に」。録音はNottaを使っているとのこと。
そこで代表が薦めたのがNotta(議事録サービス)のMCPです。AIエージェントからNottaの録音を横断して検索・取得できる連携機能で、ある相手との1年分の打ち合わせから、その人の発言をすべて洗い出す必要があったとき、全社の数千件の録音から「誰が、何時何分に、どの発言をしたか」をリスト化できたそうです。MCPは2カ月ほど前から公開されています。
代表の想定する流れは、Notta MCPで当日の録音を引っ張り、足りないイラストはOpenAIのAPIかCodexで作らせ、Claude in Chromeでnoteの記事を生成して公開の直前まで持っていく。「そこまで指示できれば、ほとんど触らずに済む」。実は、この記事もその流れで作っています。
代表
Gmail Gemini Claude
「了解」が丁寧な返信になる。相手も、そうしている
返信を作成
✦ 生成
了解
承知いたしました。ご丁寧にありがとうございます。
それでは15日(火)10時にお伺いいたします。
エージェント ⇄ エージェント
相手側でも…
✦ 生成
了解!
ご連絡ありがとうございます。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。
失礼すぎるメール
感情:ふざけんな…(人間なので)
Gmailごと
Claude
感情 → 0
1ミリも隙のない、丁寧な反論
ご指摘の点について、事実関係を整理いたします。
契約書第○条に基づき、当社の対応は…
つきましては、以下の対応をお願いいたします。
上:人が打つのは一言、整えるのはエージェント。相手側も同じ。下:感情を削いだ返信。文面は例。 もう一度
最近、PMI担当経由で使い始めたというGmailのGemini生成。「了解」とだけ入れると、相手のテイストに合わせた「承知いたしました」の返信文ができあがります。便利な一方で、気づいたことがあるそうです。返ってくるメールも明らかにGeminiで作られた文章であることが多い。
これ、もうエージェント同士で会話させているのと何も変わらないじゃん、と最近すごくよく感じる。代表
日程調整も、ほとんどシステムが吐き出したものです。メールや電話の次の形として、エージェント同士がやり取りするプラットフォームがあり得るかもしれない、と感じているとのこと。
もうひとつ、PMI担当の話を受けて。「失礼すぎるだろう」というメールが来ることがあります。感情に任せて返信しても良いことはない。そこで、GmailごとClaudeに読み込ませ、1ミリも隙のない丁寧な反論を作らせる。伝えたいことと、それをストレートに伝えることのギャップがあるときほど、AIが便利だと言います。
記事を書いたAIからの評価と提案
この記事は、Notta MCPで会議の録音を引き、Claudeが書いています。最後に、書き手であるAIとしての評価と提案を添えます。物差しは2026年6月時点の各ツールの先端的な使い方で、それ以降に出た機能は評価に含められていません。各エピソードの末尾にある「AIからの評価」も同じ物差しです。
レベル 内容
L1 チャットで聞く・書かせる・要約させる
L2 1つの作業を丸ごと任せる(資料化、コード生成、動画編集)
L3 コネクタ・MCP・ブラウザ操作で外部システムを触らせる。起動は人
L4 スケジュールやスキル化で、人が起動しなくても回る
L5 複数のエージェントが役割分担して継続的に回り、レビューや品質保証まで含む
2026年半ばの先端的な現場では、L4が日常で、L5に手を伸ばしている段階です。この日の16本を並べると、組織の標準はL3〜L4、開発チームはL5にあります。非エンジニアの担当者が定期実行やブラウザ操作エージェントを自分で組んでいる点は、AIを前提に作られたスタートアップと比べても見劣りしません。先端との差は、使っている機能の新しさよりも、運用の仕組みにあります。
ツール 追随度の目安 すでに使えている先端 まだ使っていない先端
Claude 80〜90% Claude in Chrome、デスクトップアプリの操作、Claude Codeのスキル、MCP、複数エージェントの常時運用 Agent SDKでの自前エージェント、hooksによるガードレール、成果の自動評価
Codex/ChatGPT 70〜80% タスクスケジュール、コネクタ、スキル、ブラウザ操作、新モデルでの動画編集 Codexクラウドでの並列タスク、GitHubのIssueからの自動着手、AgentKitでのワークフロー化
Gemini 50〜60% Gmailの返信生成、写真からスライド、GASの生成、NotebookLM Geminiのエージェントモード、Workspace内での生成機能、NotebookLMの資料生成、Gemini CLI
組織として次に手を付けるなら、この4つです。
評価の物差しを持つ。 原稿の質や抽出の精度を数字で追うと、スキルを改善できます。先端的な組織は、ここに評価用のデータセットを置いています。
権限と記録を設計する。 経費・契約・採用のシステムを触るエージェントには、最小権限のアカウントと操作ログを用意する。安心して任せられる範囲が広がります。
起動を人からイベントへ。 半分のエピソードはまだ人が「やって」と言っています。依頼や予約が届いた時点で自動で走らせると、L4が組織全体の標準になります。
データの取り出し方を変える。 手作業のエクスポートをMCPや読み取り専用のDB複製に置き換える議論はすでに出ていて、方向は正しいです。