基幹戦略「CCRCC」 について

基幹戦略「CCRCC」 について

株式会社emome 代表取締役の森山です。
先日、ICC FUKUOKA 2025「スタートアップ・カタパルト」でグランプリを受賞し、多くの方から反響をいただきました。
当社としては、今後、より大きな成長を目指しており、その中でご一緒できる方が増えたら良いなと思っています。
私たちが見据えている今後の事業について先にお伝えできればと思い、このような記事を書いています。
※この記事は今後変わったり増えたりすると思うので更新していこうかと思っています

CCRCCとは?

わたしたちは、人類初の超高齢社会日本から世界に冠たる産業をつくることを目指しています。
そのためには、一つのプロダクトで終始することはできず、高齢者の生活に関して経済圏を持つことが必要になります。
その際の当社が狙う市場は国内だけでも100兆円規模、世界で見れば500兆円以上の規模になります。
「人生まるまるかけて終わるかどうかわからないこと」に取り組む方が、ちょこっと達成して終わるよりも、面白くないですか?
その基幹戦略を担うのが、CCRCCです。
CCRCCは、「Continuing Care Retirement Communal City」の略で、リタイアから最期を迎えるまで一貫してサービス提供をする「街」です。
この「街」ということがミソではあるのですが、それはあとで触れるとして、なんでこんなに複雑なのがコンセプトなのかということですよね。
それは、このCCRCCというのはアメリカの「CCRC」をコンセプトにしているんです。
また、一つのプロダクトであれば会社を説明することも簡単ですが、複数になればなるほど難しくなります。それは、投資家に対してであろうが、顧客に対してであろうが同様である

CCRCは、「Continuing Care Retirement Community」で先ほどのCCRCCから「City」を抜いたものです。アメリカ発のコンセプトで、アメリカやヨーロッパ、中国やオーストラリアなどで取られている施策です。
わかりやすく言えば、砂漠などの広大な敷地で3-4万人の高齢者が住む施設を作り、そこでリタイア後から最期まで一貫してサポートするというもの。
しかし、emomeではこれは日本に合わないのではないか?と思っています。

日本はなんだかんだで、小さな国に対して多くの人口がいます。
土地単価も高く、大規模開発は難しいです。
また、人口も多くはないので、日本にもCCRCをコンセプトにした施設はありますが、せいぜい800人ほどしかお住まいになりません。
すると市場規模が小さく、中の飲食などのインフラを充実化することはできません。
さらに、日本でこうした施設をやると、いわゆる「超高級」と言われるレイヤーになります。しかしながらそうした方はご自宅も立派であり、「コミュニティは素晴らしいがわざわざ家から離れたくない」という人もかなりいます。結果として、部屋だけ押さえてご自宅から通われる、なんて方もいらっしゃいます。

こうした環境下では、別の解決策があるのではないかと思いました。それがCCRCCです。既存の街にCCRCのコンセプトをインストールするというものです。
日本の良さは「都市間距離の短さ」であると思っています。車で15分も走れば大抵の地域で病院や飲食店などインフラの集積地にありつくことができます。この立地の良さを活かすことができると思っています。

では、足りない部分とは何か?
それを私たちでは「アシステッド・リビング」「コンティニュアス・ケア」「アクティブ・コミュニティ」の3つに分類しています。

この3つは、emomeの事業部にも分かれています。
また、Cityを最後につけているだけあり、エリアドミナント戦略を重要視しています。特定のエリアを選定し、そこに対して当社の事業を密度高く落としていく形で成長を目指します。

なぜエリアドミナントか

  1. 高齢者はクロスセルできる珍しいコンシューマー

    1. 一般的に、BtoCでのクロスセルは難しいとされていますが、高齢者の場合にはそれが可能になっています。それは完全デジタルで収拾することができず、必ずアナログなアレンジャーを挟むことになるからです。今後も時代の最先端から少し遅れたコミュニケーションになることが予想され、こうしたアレンジャーによるクロスセルが実現できます。

  2. 地域包括ケアシステムとの連動(後述)

コンティニュアス・ケアはそのままであり「持続的なケアを提供する環境の整備」です。収益的な介護経営をサポートするツール(SaaS類)の開発を行ったり、エリアドミナントに介護事業の事業承継をして、持続的な介護経営を実現します。
また、社会保障費が上限を迎える中で、確実に事業所の予防/改善に対するインセンティブが強化されると考えており、そのようなプログラム開発にも力を入れています。

アクティブ・コミュニティは、リタイア後〜介護期の高齢者に向けたコミュニティです。主体的なコミュニティ参画や健康増進、学びを提供します。アクティブ・コミュティ事業の立ち上げは、2025年の核心の一つです。

アシステッドリビングは、生活支援サービス群です。
高齢になってもいつまでも豊かな生活を送り続けられる環境の整備に取り組みます。これらの課題は一つ一つは大きくなく、ただ高齢者にとって必要な機能です。

どの順番で取り組むのか

コンティニュアス・ケアについては既存事業の延長で取り組み、その上でアクティブ・コミュニティ事業に着手します。介護やや手前の皆様との接点を持ち、高いLTVを実現します。emome グループでは、保険外収入に強みがありますが、今までは同時のクロスセルでした。アクティブ・コミュニティ事業では、提供期間を延ばすことを目指しています。
また、その後に、アシステッドリビング事業のバリエーションを増やします。重要な課題でありつつも、そのために顧客獲得をしているとなかなかCPAが合わないため、共通課題的な「アクティブコミュニティ」と「介護」で顧客アカウントをとり、その上で細かな生活課題を解決しています。

地域包括ケアシステムとの連動

CCRCCは、新しいコンセプトではありません。
なぜ「エリアドミナント」である必要があるのか。
そのヒントに、「地域包括ケアシステム」があります。

地域包括ケアシステム www.mhlw.go.jp

これは、政府の超高齢社会における施策の基幹方針です。
全ての施策がこのシステムに基づいています。

高齢者を取り巻く全てのコンテンツは「地域に根付く」ものとして提供されるというシステムです。
我々のCCRCCは、この地域包括ケアシステム全体を当社のビジネスモデルに落とし込んだものです。
また、まちづくりという見方もできますが、ビジネス的な理解としては、
「エリアドミナント戦略」×「クロスセル戦略」です。
すでに私たちは、emomeの基盤である私の家業・グループ会社のハートフルサンクで、実現しつつあります。
大阪、特に泉北ニュータウン地区で、CCRCCの達成のため、
コミュニティから介護から生活支援のエリア経済を構築しています。

本当はもう少し細かく書きたいところですが、
CCRCCを全国で構築することが、まず国内で「高齢者向けの事業会社」になるということであると思っており、当社の基本的な事業ポートフォリオの構成要素となります。

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